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太陽光発電は後悔する?年間14万の効果。8年で収支がプラスに

太陽光発電導入実績
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こんにちは、きくちゃん(X:@kikuchan)です。

マイホームを建てるときに太陽光発電を導入するか悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
この記事を執筆している現在、光熱費の高騰が続いており、まだまだ収束する見込みがありません。
自治体によってはカーボンニュートラルの実現に向けて、住宅に太陽光発電システムの導入を義務化する動きも。

一方で、「太陽光発電は7割が損をする」、「太陽光発電を導入して後悔している」、「太陽光発電はやめた方がいい」と言った声も聞くこともあります。

家庭用の太陽光発電でよくある疑問

  • 太陽光発電のメリット、デメリットは?
  • 導入コストはどれくらいかかるの?
  • どのくらいの期間で元がとれるの?

私は2021年に積水ハウスで太陽光発電を導入した注文住宅を建てました。

この記事では、太陽光発電を導入して1年経過した私が、わが家の実績を踏まえてこれらの疑問を解決します。

太陽光発電を導入するか迷っている人にとって、必ず役立つのでぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。

元が取れないと考え、太陽光発電の導入には否定的だった

家づくりを始めた当初は太陽光発電を導入せず、電気とガスを引いた一般的な家を建てようと思っていました。

なぜなら、太陽光発電の導入コストが高いと感じていたからです。
積水ハウスの当初見積もりでは、家庭用の4kWの太陽光発電を導入する場合の初期費用として100万円程必要でした。

正直、「高くて、元は取れそうにないな。」と思いました。
それならば、他の用途にお金を使いたいと考え、太陽光発電の導入には否定的でした。

シミュレーションした結果、20年間で88万の利益がでる見込み

太陽光発電の導入には否定的だった当時の私は、営業マンに正直に伝えました。

きくちゃん

太陽光発電は元が取れそうにないのでやめたいです。

営業マン

光熱費のシミュレーションをやってみたので説明だけ聞いてから最終判断していただけませんか?

きくちゃん

わかりました。(話だけでも聞いてみるか)


太陽光発電の導入に否定的でしたが、軽い気持ちで太陽光発電を導入した場合のシミュレーション結果についても話をきくことになりました。

この話を聞くことで、まさか私が太陽光発電の導入することになるとは微塵も思っていませんでした。

シミュレーションの前提条件

計算地大阪
延床面積105.8㎡(LDK 33.55㎡)
家族構成3人(私、妻、子供)
電力会社関西電力
ガス会社大阪ガス(都市ガス)
お湯の使い方カスタム
太陽光発電カネカ 単結晶 据置型 2.5寸
設置容量4.00kW
(表1)積水ハウスから提示されたシミュレーションの前提

シミュレーションした結果

①太陽光発電なしの月別光熱費(単位:円)

 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
売電料金0000000000000
電気料金8,7977,8438,4687,1337,1006,4389,71511,8777,6807,2607,3378,62698,274
ガス料金9,9539,3768,9784,9604,1983,7713,4713,2793,6214,6555,5479,44871,257
光熱費18,75017,21917,44612,09311,29810,20913,18615,15611,30111,91512,88418,074169,531
(表2)太陽光発電なしのシミュレーション結果

②太陽光発電ありの月別光熱費(単位:円)

 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
売電料金-3,854-4,595-6,329-7,897-8,976-7,488-7,899-7,999-6,586-5,554-4,087-3,652-74,916
電気料金1,3001,1451,1288297737071,3132,5701,0489071,0151,26814,003
ガス料金13,36512,42112,4827,8637,2366,6037,0397,0146,8167,6868,43712,912109,874
光熱費10,8118,9717,281795-967-1784531,5851,2783,0395,36510,52848,961
(表3)太陽光発電ありのシミュレーション結果 ※売電価格は-21円/kWhで算出

太陽光発電ありと太陽光発電なしの年間光熱費の差額は-120,600円となりました。

不測の事態を想定すると、シミュレーション結果はトントン

20年間の光熱費を比較すると、太陽光発電ありの場合は169,531円×20年=339.1万円、太陽光発電なしの場合は48,958円×20年=150.8万円となり差額は188.3万円です。
※太陽光発電は約0.8%/年の出力低下を考慮しています。

太陽光発電の導入コストが100万円なので単純計算すると、20年間で188.3万円-100.0万円=88.3万円の利益が出る計算。

きくちゃん

20年で88万も利益がでるのですね。思っていたより利益がでる印象です。

営業マン

はい。ただし、保守費用は考慮されていないので予期せぬトラブルを想定すると、大きく得をすることもなく、損をすることもなくトントンになるかと思います。

シンプルに得をすると言わず、不測の事態の支出も考慮して提案してくれるあたり説得力があり、好感を持ちました。さすが積水ハウスの営業マン?といったところでしょうか。

ただ、大きく得することもなく、損することもないと言われて月々の光熱費を抑えるか、初期費用を抑えるか判断に迷いました。

将来的な光熱費の高騰を予期して導入を決意

初期費用をかけて、月々の電気代を下げるか。それとも、初期費用を抑えて、月々の電気代を払い続けるか。シミュレーションの結果を聞いて夫婦で改めて作戦会議をすることに。
結局、太陽光発電を採用することに決めました。

理由は、電気代の高騰が予測されたことと、月々の光熱費を抑えたいという妻の強い要望に押されたからです。

結果論ですが、現在の光熱費の高騰を考えると、このときの判断は正解でした。

導入効果は年間14万円。8年で元が取れる見込み。

生活スタイルや天候にも左右されるため、必ずしもシミュレーションどおりにはならないことは理解した上で4kWの太陽光発電を導入しました。

しかし、「本当にシミュレーションは正しかったのか?」、「何年で元がとれるの?」太陽光発電を導入してから、この疑問がずっと頭から離れませんでした。

そして、太陽光発電を導入してようやく1年が経過したのでこの疑問を解消してみます。

2022年度の発電実績は売電4,900kWh、自家消費1,500kWh

2022年度のわが家の太陽光発電による売電は4,900kWh、自家消費した分が1,500kWhという結果になりました。

 1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
発電269358.4461.7542.9600.7599.1559545.4461.8402300.52545,355
消費218212.9120.395.19197.7126.7101.493.493.6102.5175.41,528
売電217.2302.5421.5510.7571.3566.1515509433.3378.9279223.84,928
買電166.215780.162.961.664.682.765.164.970.480.9145.21,102
(表4)2022年度の発電実績 単位:kWh

2022年度の収支は年間14万円

 
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
消費6,5406,3873,6092,8532,7302,9313,8013,0422,8022,8083,0755,26245,840
売電4,1275,7488,0099,70310,85510,7569,7859,6718,2337,1995,3014,25293,638
(表5)2022年度の収支 単位:円

売電単価は19円/kWh、買電単価は30円/kWhで算出しています。

結論、売電単価がシミュレーション上の21円/kWhから-2円の19円/kWhに下がったにも関わらず、売電収入は7.4万円から+2万円の9.4万円とシミュレーションを上回る実績となりました。

とくに日照時間の長い5月、6月は売電価格が1万円を超えることもありました。
最初はどれくらい発電できるのか不安でしたが、当初の想定以上に発電していることに驚きました。

自家消費した分が4.5万円なので、売電した分と合わせると年間14万円の導入効果がありました。

導入費用が100万円なので単純計算すると100万円÷14万円=7.14年となり8年で元が取れる見込みとなりました。

太陽光発電導入のメリットと注意点

太陽光発電の導入にはいくつかのメリットがあります。

  • 月々の電気代を節約できる
  • 停電時も電気が使える
  • 補助金が使えることがある

まず初めに、月々の電気代を削減することができます。
私の場合、売電によって年間約10万円の収入があり、大きな節約になりました。
光熱費が高騰している2023年現在も支出を抑えることができているので、とても助かっています。
また、停電時も電気が使えるので有事の際にも役立ちます。

更に自治体によっては太陽光発電の導入に補助金が使えることがあります。
自治体によって金額が異なりますが、私の場合は市役所に申請して5万円の補助金が出ました。
補助金等の支援制度については各都道府県や市町村のHPなどで確認してみるといいと思います。

予算や申込み件数に上限があり、早い者勝ちなので申請は早めにやりましょう!

一方、太陽光発電の導入にはいくつかの注意点もあります。

  • 初期費用がかかる
  • 発電量が周辺環境や気候によって異なる
  • 売電収入がシミュレーションと異なる
  • 売電価格が下がっている
  • 定期的にメンテナンスが必要

まず、初期費用がかかることです。
私の場合、設置費用が約100万円でした。高額な初期費用がかかるため家づくりの予算を圧迫する可能性があります。
導入するにあたっては、事前にシミュレーションをして導入効果を確認してから、夫婦でしっかり話し合って決めるといいと思います。

また、発電量は周辺環境や地域の気候によって異なるため、十分な調査と計画が重要です。
私も導入する前に、周囲に高い建物がないか、地域の気候が太陽光発電に適しているかといった調査をハウスメーカーに頼んで入念に行いました。

これから導入を検討される方は、屋根の面積や日照条件、設置可能なパネルの数などを考慮し、専門家と相談することをおすすめします。

さらに、太陽光発電のシステムは定期的なメンテナンスも必要です。
太陽光パネルに破損の有無や動作確認など、定期的な点検が必要ですし、台風などの自然災害で何かが飛んできてパネルが破損するなどして、予期せぬ支出がでる可能性も想定しておきましょう。

また、売電価格の変動にも注意です。売電価格は市場の状況や政策によって変動するため、将来的な売電収入については不確実性が高いと言えます。これは裏を返すと太陽光発電の導入費用が昔と比べて安くなっているとも言えますが、長期的な視野で計画を立てる際には、この点も考慮しておくとよいでしょう。

まとめ

私の体験から言えることは、太陽光発電の導入は初期費用がかかるものの、月々のランニングコストを抑えることができて、元をとれる可能性も十分にあるということです。
個人的には資金に余裕があるのであれば、導入するのはアリだと思います。

当初は太陽光発電の導入に否定的でしたが、結果的に光熱費の高騰によるダメージも軽減できているので、導入して正解だったと思っているからです。
原油価格や資源高によって電気料金の値上がりが続いており、落ち着く見通しがないことも導入をおすすめする理由の1つです。

とはいえ、将来のことは誰にもわかりませんし、初期費用は決して安いものではないので、これから導入を検討される方には、導入前に慎重な計画と調査を行い、夫婦でしっかりと話あってから決めるとよいと思います。

私の体験談がみなさんの家づくりに少しでも役に立てば嬉しいです。最後まで読んでいただいてありがとうございました!

ABOUT ME
きくちゃん
大阪で情報通信関係の会社で働く32歳のサラリーマン。 「持ち家よりも賃貸派」→「長女誕生をきっかけに家を買うことを決意」するも、住宅知識ゼロで危機感を抱き独学で猛勉強。 家を買うこと経験して得た知識をこれから家を建てる人にとって少しでも役に立てればいいな思いこのブログを立ち上げました。
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