こんにちは、きくちゃんです。
マイホームを建てるときに太陽光発電を導入するか悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
近年、カーボンニュートラルの実現に向けて、住宅に太陽光発電システムの導入を義務化する動きもありますよね。
一方で、「太陽光発電は7割が損をする」、「太陽光発電を導入して後悔している」、「太陽光発電はやめた方がいい」と言った声も聞こえてきます。
家庭用の太陽光発電でよくある疑問
この記事では、実際に太陽光発電を導入して1年経過した私が、わが家の実績を踏まえてこれらの疑問を解決します。
太陽光発電を導入するか迷っている人にとって、必ず役立つのでぜひ最後まで読んでもらえると嬉しいです。
それでは、早速やっていきましょう!
家庭用太陽光発電とは?
家庭用太陽光発電は、屋根に取り付けた太陽光パネルが、太陽の光を浴びることで発電を行うシステムです。
太陽光発電によって発電した電力は、通常そのままでは家庭で使用したり、電力会社へ売電したりできません。
そこで、発電した電力を家庭で使ったり、売電できる電気に変換する役割を果たすのがパワーコンディショナーです。
そして、家庭用太陽光発電で発電された電力の発電量や売電量や家庭内で使用した電気使用量などは付属のモニターで視覚的に見ることができます。
太陽光発電のメリット
まずは、太陽光発電のメリットを見てみましょう。
- 月々の電気代を節約できる
- 余剰な電気を売電して収入を得られる
- 停電時も電気が使える
- 環境にやさしい
- 補助金が活用できる
以下で、それぞれについて詳しく解説します。
月々の電気代を節約できる
通常、家庭で使う電気は電力会社から買う必要があります。
しかし、太陽光発電では、家庭で発電した電力を自家消費することによって、電力会社から買う電気量を減らし、月々の電気代を節約することができます。
電力会社からの買電のみで生活するよりも、大きな節約効果を得ることができるのが一番のメリットと言えるでしょう。
余剰な電気を売電して収入を得られる
発電したものの、自家消費できなかった余剰な電気は電力会社へ売電することができます。
月々の電気代を節約しながら、余った電気を売って収入を得ることができるのも大きなメリットですね。
家庭用の太陽光発電(10kW未満)の場合、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)に基づき、国が定めた単価で10年間の買取りが約束されており、安心して導入することができます。
わが家は2021年に家を建てたため、売電価格19円/kWhで10年間買い取ってもらえる契約になっています。
2022年度の住宅用太陽光発電(10kWh未満)の売電価格は17円/kWhですが、2023年の売電価格は16円/kWhと下がってしまいます。売電価格は年々下がってきているので導入する場合は早めに申し込みする方がお得になります。
停電時も電気が使える
近年、台風や地震などの大規模な自然災害が多発しており、停電になっているケースも見られます。
災害などで長期間停電になったとしても、太陽光発電の設備が無事であれば家庭で電気を使うことができます。
夜間は太陽光発電できないので、蓄電池を設置して昼間に発電した電気を蓄えておくと夜でも安心して使えるようになります。
いつ起こるか分からない自然災害に備えて電力を蓄えておけるのは、大変頼もしいですね。
環境にやさしい
社会的メリットとして環境にやさしいことが挙げられます。
太陽光発電は、石油を燃焼させて電気を起こす火力発電のようにを温室効果ガスを発生させることがほとんどありません。
日本政府は2020年10月、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。
カーボンニュートラルの達成のためには、政府や企業だけでなく、私たち国民一人一人が温室効果ガスの排出量の削減に貢献する必要があります。
太陽光発電は私たちが貢献できる方法の一つであると思います。
補助金が活用できる
地方自治体によっては、地球温暖化防止対策を推進するため、住宅に、太陽光発電システムを設置する場合に補助金が出る場合があります。
自治体によって補助金の金額は異なるので、設置を検討している人はご自身の自治体のホームページで調べてみてください。
予算や申込み件数に上限があり、早い者勝ちなので申請は早めにすることを強くおすすめします。
わが家は5万円の補助金をもらうことができました!
太陽光発電のデメリット
太陽光発電のデメリットを見てみます。
一般的にこれらのデメリットがあるがゆえに「太陽光発電で後悔している」とか「太陽光発電をやめた方がいい」と言われている理由です。
- 導入コストがかかる
- 発電量が天候に左右される
- 売電収入がシミュレーションと異なる
- 売電価格が下がっている
- 定期的にメンテナンスが必要
導入コストがかかる
太陽光発電システムを導入する場合は、導入コストがかかります。
一般的に家庭用の太陽光発電システムを導入するには、およそ80万円〜130万円程度かかると言われています。
わが家の場合は約90万円かかりました。
長期的には投資回収できますが、高い初期投資が必要となります。
発電量が天候に左右される
太陽光発電はその名の通り太陽光によって発電するため、発電量が天候によって左右されます。
雨の日や曇りの日が続くと発電量は少なくなりますし、夏に比べて日照時間が短い冬も発電量は少なくなります。
設置する場所の条件によっては太陽光発電の性能を十分に発揮できない場合があるので、設置を検討している方は設置場所の日当たりをチェックしてから導入することをおすすめします。
収支シミュレーションが実際と異なる
太陽光発電を導入する前には、売電収入などのシミュレーションを提示されることが多いです。実際、わが家も積水ハウスの営業マンから太陽光発電の収支シミュレーションに関する説明がありました。
しかし、実際はシミュレーション通りの結果にならないと言われています。
先ほど述べたとおり、発電量が天候や設置場所の条件によって変動することや、売電価格も契約時期によって異なることからピッタリ合わないのは当然ですが、デメリットとして感じる人もいるでしょう。
売電価格が下がっている
メリットのところでも述べましたが、太陽光発電の余剰電気は、固定価格買取制度(FIT)により、10年間一定の売電価格で電力会社が買い取ってくれます。
しかし、この売電価格が実は年々下がっているのです。
価格が下がっている理由は、以前に比べて太陽光発電システムの導入費用が下がっているためです。
というのも、売電価格は発電設備の導入や維持管理にかかる費用をもとに、設置者が一定のメリットを得られるように計算されます。
昔に比べて、太陽光発電システムを安く導入できるようになったから、売電価格も安くなっているということですね!
定期的なメンテナンスが必要
太陽光発電で使用するソーラパネルやパワーコンディショナーは、故障やトラブルが少なく耐用年数が長い製品ですが、風雨にさらされる屋外に設置するため定期的なメンテナンスが必要です。
新築で導入する場合は、ハウスメーカーの保証が適用されるか事前に確認しておくことをおすすめします。
わが家の太陽光発電の収支実績を公開!
ここまで、太陽光発電のメリットとデメリットを紹介しました。
しかし、これらの情報はググればたくさん出てきます。でも、肝心な実績はどうなったのか紹介しているサイトはありませんでした。
なので、実際に太陽光発電システムを導入して1年が経過した私が、わが家の収支実績を公開します!
これから太陽光発電の導入を検討している人にとって、少しでも役立てば嬉しいです。
太陽光発電の年間実績

まず最初に、わが家の1年間の実績がこちらです。
①発電電力量 | 6,059kWh |
②買電電力量 | 1,117kWh |
③消費電力量 | 1,605kWh |
④売電電力量 | 5,571kWh |
- 発電電力量:太陽光で発電した電気量
- 消費電力量:消費した電気量
- 売電電力量:売電した電気量
- 買電電力量:電力会社から買った電気量
それぞれの関係式は
①発電電力量+②買電電力量ー③消費電力量=④売電電力量となります。
太陽光発電を設置した場合の収支計算

それでは、収支計算をやってみます。
前提として、電気料金は27円/kWh、売電価格は19円/kWhで計算します。
まずは、電力会社から買った買電電力量は1,117kWhです。消費電力量は1,605kWhなので、買電電気量との差分の488kWhは太陽光発電で賄って自家消費した電気です。
つまり、太陽光発電を設置していなかったら、電力会社から買っていた電気料金ですね。
次に、自家消費せずに電力会社へ売電した電気を計算します。
繰り返しになりますが、わが家の場合、売電価格はFIT制度で19円/kWhで10年間売電できます。
よって、太陽光発電による効果は次のようになります。
以上から、年間約12万円ほど太陽光発電による効果があることがわかりました。
意外と多いなという印象です。
容量4kWhの太陽光発電の設置費用が915,000円なので8年くらいで元が取れる計算です。(補助金の50,000円も考慮するともう少し早く元が取れます。)
太陽光発電はやめた方がいい?
太陽光発電は損をするからやめた方がいいのでしょうか?という疑問に対して、私の考えは「初期投資資金があるのであれば、導入した方がよい」です。
先ほどのわが家の1年間の実績からすると、(途中で大きな故障などのトラブルがなければ)8年で投資回収ができるという計算になります。8年であれば、FIT制度の10年以内で回収できることになります。
さらに、近年、原油価格や資源高によって電気料金の値上がりが続いており、当分の間は落ち着く見通しがありません。なので、自家消費による電気料金の削減効果が、今後、更に期待できるのではないかと思います。
あとは、お金の面だけでなく地球温暖化などの環境問題にも、国民一人ひとりが取り組むべきと個人的に考えているからです。
とはいえ、将来のことは誰にもわかりませんし、初期投資額は決して安いものではないので、資金に余裕がある人は前向きに検討してもいいのではないかなと思います。
まとめ
- 太陽光発電のメリット
- 月々の電気代を節約できる
- 余剰な電気を売電して収入を得られる
- 停電時も電気が使える
- 環境にやさしい
- 補助金が活用できる
- 太陽光発電のデメリット
- 導入コストがかかる
- 発電量が天候に左右される
- 売電収入がシミュレーションと異なる
- 売電価格が下がっている
- 定期的にメンテナンスが必要
- わが家の場合、1年間の実績からシミュレーションすると8年間で元が取れる結果となった
- 近年の電気料金の値上げ傾向を見ると、(資金に余裕があれば)太陽光発電を導入してもよいと思う
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