お金 PR

【徹底解説】長期優良住宅で後悔しないためにやるべきこと

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

家づくりをしていると、長期優良住宅という言葉をよく目にします。
私は2021年にマイホームを建てて、長期優良住宅の認定を受けました

しかし、減税や住宅ローンの金利優遇など様々なメリットのある長期優良住宅ですが、長期優良住宅にした事で後悔をしている人もいます。

家づくり初心者の方のよくある疑問

  • 長期優良住宅とは?
  • 長期優良住宅のメリット、デメリットは?
  • これから家を建てるなら長期優良住宅にした方がいいの?

今回はこんな疑問をすべてこの記事で解決します。

私もマイホームを建てる時に長期優良住宅にするか非常に悩んだので、その時の経験を踏まえてできるだけわかりやすく解説します。

これから家を建てる人とって、とても参考になるので、是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。

長期優良住宅とは?

長期優良住宅とは

では、そもそも長期優良住宅とはなんなのでしょうか?

長期優良住宅とは、長く安心して住むことができる住宅のことです。
ざっくりですが、以下の基準を満たしている必要があります。

  1. 長期に使用するための構造及び設備を有していること
  2. 居住環境等への配慮を行っていること
  3. 一定面積以上の住戸面積を有していること
  4. 維持保全の期間、方法を定めていること
  5. 自然災害への配慮を行っていること

長期優良住宅として認定を受けると、減税や住宅ローン金利の引き下げなど税制面で優遇を受けることができ、2009年から現在までに120万戸以上の新築住宅が長期優良住宅として認定されています。

なんのための制度なのか?

家を建てる時に、古くなった住宅を取り壊してから建て替えようとすると

  • 取り壊すことによって産業廃棄物が出る
  • 取り壊し費用が出る

といったデメリットがあります。

そこで、家を新築するときには、長く安心して使えるようにすることで、環境への負荷を減らし、建て替えにかかる費用も削減しよう!
としてはじまったのが長期優良住宅認定制度です。

長期優良住宅の認定基準は?

新築の場合、長期優良住宅として認定してもらうには、以下の認定基準を満たして、所管行政庁での認定を受ける必要があります。

性能項目認定基準の概要
劣化対策数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。
耐震性極めて稀に発生する地震に対し、継続利用のための改修の容易化を図るため、損傷のレベルの低減を図ること。
維持管理・更新の容易性構造躯体に比べて耐用年数が短い設備配管について、維持管理(点検・清掃・補修・更新)を容易に行うために必要な措置が講じられているこ
と。
省エネルギー対策必要な断熱性能等の省エネルギー性能が確保されていること。
住戸面積良好な居住水準を確保するために必要な規模を有すること。
居住環境良好な景観の形成その他の地域における居住環境の維持及び向上に配慮されたものであること。
維持保全計画建築時から将来を見据えて、定期的な点検・補修等に関する計画が策定されていること。
可変性(共同住宅)居住者のライフスタイルの変化等に応じて間取りの変更が可能な措置が講じられていること。
高齢者等対策 (共同住宅)将来のバリアフリー改修に対応できるよう共用廊下等に必要なスペースが確保されていること。


長く安心して住むための条件が細かくさだめられているんですね!

長期優良住宅にすべきか?⇒するべきです!


長期優良住宅にすべきか迷っている人のために、最初に結論から言うと、私は長期優良住宅にするべきと考えています。

事実、私のマイホームも長期優良住宅の認定を受けています。

その、理由は3つあって

  1. 耐震性が高い
  2. 省エネなのでランニングコストを抑えられる
  3. 減税などの優遇措置を受けることができる

理由①:耐震性が高い

長期優良住宅の基準の1つに、耐震性があります。
日本は言わずと知れた地震大国なので、いつどこで地震が起こっても不思議ではありません。

なので、地震への備えとして耐震性が高い方が安心して住むことができますよね。

理由②:省エネなのでランニングコストを抑えられる

高い断熱性能を持ち省エネであることも長期優良住宅の基準の1つです。
近年、夏の暑さは異常で、エアコンなしでは生きていけません。

そこで、気になるのが夏場や冬場の電気代ですが、断熱性能が高ければ、冷暖房に必要な電気代を抑えることができるからです。

理由③:減税などの優遇を受けることができる

長期優良住宅に認定されれば、減税などの優遇を受けることができます。
詳しくは、後で記述しますが長期優良住宅にすることでコストメリットが出て得をするためです。

とはいえ、年収や住宅ローンの借入金の額によっては得するか損するかは個人差があるのでそこは各自で営業マンやFPに相談することをおすすめします。

長期優良住宅(新築)のメリット


長期優良住宅のメリットは次の8つです。

  1. 住宅ローンの金利引き下げ
  2.  住宅ローン減税:限度額の引き上げ
  3.  登録免許税:税率の引き下げ
  4.  不動産取得税:課税標準からの控除額の増額
  5.  固定資産税:減税措置(1/2減額)適用期間の延長
  6.  地震保険料の割引き
  7.  地域型住宅グリーン化事業の補助金を受けることができる
  8.  長く安心して住むことができる

②は2023年12月31日までに入居した場合
③・④は2024年3月31日までに入居した場合
※2022年3月26日時点の情報です

順番に解説していきますね!

① 住宅ローンの金利引き下げ

長期優良住宅の場合、住宅ローンの金利引き下げのメリットを受けることができます。
フラット35Sの借入金利を

1年目~5年目⇒年0.5%引き下げ
6年目~10年目⇒年0.25%引き下げ

このように、10年目までの返済負担を軽減することができます。

② 住宅ローン減税:限度額の引き上げ

住宅ローンを借りて家を建築/購入した場合に、年末ローン残高の0.7%が所得税・住民税から13年間控除されます。

一般的な控除限度額は3,000万円ですが、長期優良住宅なら5,000万円になります。

例えば
3,000万円×0.7%=21万円
5,000万円×0.7%=35万円
なので、年間14万円ほどお得になります。

実際は納税額が控除額の上限になるため、すべての人が限度額上限まで控除を受けられるわけではありませんのでご注意ください。

③ 登録免許税:税率の引き下げ

住宅・土地の購入時や新築時に、土地や建物に勝った人の所有権を登記します。
簡単に言うと、「この建物と土地の所有者は私です」という申請をするイメージです。

この登記手続きの際に国に支払う税金を登録免許税と言います。

戸建ての一般住宅の税率は保存登記0.15%、移転登記0.3%ですが、長期優良住宅なら保存登記0.1%、移転登記0.2%と税率の引き下げが受けられます。

④ 不動産取得税:課税標準からの控除額の増額

不動産取得税とは、住宅・土地の購入時や新築時にかかる税金のこと。
一般住宅は課税標準から1,200万円控除されるのですが、長期優良住宅の場合は1,300万円まで控除されます。

⑤ 固定資産税:減税措置(1/2減額)適用期間の延長

住宅・土地の所有者が支払う税金のこと。
新築時に税額が1/2に減額される減税措置を受けられますが、その期間が戸建ての一般住宅は3年間となるところ、長期優良住宅なら5年間に延長されます。

⑥ 地震保険料の割引き

長期優良住宅では、認定基準に定められている耐震性が求められます。
そのため、必要な資料を提出することで、住宅の耐震性に応じた保険料の割引を受けることが可能です。

耐震等級割引き
耐震等級2⇒30%割引き
耐震等級3⇒50%割引き

免震建築物割引き
品確法に基づく免震建築物⇒50%割引

⑦ 地域型住宅グリーン化事業の補助金を受けることができる

地域の中小工務店等が整備する木造の長期優良住宅の場合、住宅1戸あたり最大110万円
の補助金を受けることが出来ます。

補助金を受けるには国土交通省から採択を受けたグループに属した中小工務店で家を建てる必要があります。

⑧ 長く安心して住むことができる

ここまで、長期優良住宅の認定を受けることによって得られるコストメリットについて解説してきました。

ですが、長期優良住宅の本質は「将来にわたって家族が長く、安心して暮らすことができる家である」ということです。

・一度建てたら死ぬまで安心して暮らしたい
・子供や孫の世代にも家を引き継いであげたい

このような考えを持っている人にとっては長期優良住宅が持つ安全性は大きなメリットになりますよね。

長期優良住宅(新築)のデメリット


住宅を新築するときの長期優良住宅のデメリットは次の3つです。

  1.  申請に費用がかかる
  2.  建築コストが割高になる
  3.  定期点検・メンテナンスが必要

① 申請に費用がかかる

長期優良住宅制度を申請するときには、認定申請書や複数の添付書類が必要です。このため、書類の作成や代行申請に別途費用がかかります。

自分自身でやれば代行費用はかかりませんが、素人には難しく時間もかかるので代行してもらうのがおすすめです。

私たちも積水ハウスの営業さんに全てやってもらいました。費用はおおよそ20万円くらいだったと思います。

② 建築コストが割高になる

長期優良住宅として認定されるには、高い住宅性能が求められるため、部材や設備はそれなりにグレードが高いものを使う必要があります。

そのため、一般的な住宅と比較すると建築コストが高くなってしまいます。

とはいえ、初期投資はかかるものの、その後は長く安心して住むことができるので維持費やメンテナンス費用は抑えられるのではないかと思います。

② 定期点検・メンテナンスが必要

長期優良住宅では、申請時の維持保全計画に沿って定期的に点検、メンテナンスを行い良好な状態を維持する必要があります。

点検の実施記録は行政機関に提出する義務はありませんが、計画通りに実施していないと長期優良住宅の認定が取り消される可能性もあるためご自身でしっかりと保管しておきましょう。

積水ハウスの場合、入居後の点検スケジュールについてもしっかりと説明がありましたよ!

長期優良住宅で後悔しないためのポイント


長期優良住宅は減税などのメリットがありますが、建築コストが高くなるデメリットもあります。
一般的に、住宅ローン借入額の多い人や納税額の多い高所得者にとっては長期優良住宅のメリットを受けやすいのでおすすめです。

目安としては年収700万円以上かつ、住宅ローン借入金が4,000万円以上であれば恩恵を受けやすいと言われています。

しかし、住宅ローンの借入額が少ない人や納税額が少ない人にとっては減税によるコストメリットよりも建築コストの増が上回る可能性があります。

費用対効果を考えずに長期優良住宅にすると結果的にコスト高となり後悔してしまいます。

なので、いま長期優良住宅にすべきか悩んでいる人は一度営業マンやFPに相談してみてはいかがでしょうか?

くれぐれも考えなしに営業マンのセールストークに流されて決めてしまわないように注意してください。

まとめ

長期優良住宅のメリット・デメリットおよび後悔しないためのポイントを紹介しました。

個人的には、長期優良住宅では減税などの経済的なメリットが大きいだけでなく、長く安心して暮らすことができる地球環境にも配慮した優れた制度だと個人的には思っています。

長期優良住宅にするのか、しないのかは経済的なメリット・デメリットだけでなく、将来の暮らし方も含めて考えてみてください。

自分には経済的なメリットがあるのかわからないという人は、営業マンやFPに相談してみれば答えが見つかるかもしれないので一度確認してみましょう。

今回の話が皆さんの家づくりに少しでも役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。

【悲報】注文住宅で後悔している人がいる事実

注文住宅は人生で一番高い買い物です。
しかし、せっかく家を建てたのに「こんなはずじゃなかった」と後悔している人がいるのも事実です。

  • なぜ注文住宅を建てて後悔しているのか?
  • 後悔するに至った原因とは?
  • どうすれば後悔しない家づくりができるのか?

この疑問を解決するために、僕の持っている知識とノウハウをすべてこの記事に集約しました。

注文住宅で後悔しない方法
【こんなずじゃなかった】注文住宅で失敗した原因と後悔しないための対策 こんにちは、きくちゃんです。家は3回建てないと理想の家にならないと言われているように、せっかく家を建てたけれど理想とかけ離れていて後悔...


これから家づくりを始める人だけでなく、現在家づくりを始めている人にとって必ず役立つので、お時間があるときに読んでみてください。

ABOUT ME
きくちゃん
大阪で情報通信関係の会社で働く32歳のサラリーマン。 「持ち家よりも賃貸派」→「長女誕生をきっかけに家を買うことを決意」するも、住宅知識ゼロで危機感を抱き独学で猛勉強。 家を買うこと経験して得た知識をこれから家を建てる人にとって少しでも役に立てればいいな思いこのブログを立ち上げました。
記事がお役に立てば応援お願いします

最後まで読んでいただきありがとうございます。このブログはにほんブログ村に参加しています。

もし、この記事がみなさんの家づくりに少しでも役に立ったらポチッと応援お願いします。
みなさんからの応援が今後のブログ運営のモチベーションになりますので、よろしくお願いします

にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 積水ハウスへ
にほんブログ村


積水ハウス(一戸建)ランキング